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■ ウィンタースポーツをされる方々へ

2003/02 掲載

スノーボードが世の中に知れ渡る様になってから10数年経ちました。
その間、スキーやスノーボードの他にも数々のウィンタースポーツの登場があり、近年ゲレンデは多種多様な様相を呈しています。
ウィンタースポーツをなさる方々にとっては、選択肢の多さに嬉しい悲鳴を上げている事だと思われます。

しかしその反面、それぞれのウィンタースポーツに対する反感は年々増大傾向にあるように感じます。
実際にゲレンデで他のウィンタースポーツをされている方を邪魔だと感じた事は誰にでもあるかと思います。
当サイトで扱っているウィンタースポーツでもある「スノーボード」は、その反目の良い標的になっている現状が残念ながらあります。

それぞれの種目には、それぞれの滑走スタイルと言うモノがあります。
ターン一つに関してもリズムは全く違いますし、有効視界もそれぞれ違います。
同じ種目でさえ接触事故が絶えないのですから、違う種目同士では特に危険を伴う事になります。
代表的なのは「スキーヤー」と「スノーボーダー」の接触事故です。

なぜこの様な接触事故が多いのか、なぜスノーボーダーが嫌われやすいのか、この機会にじっくりと考えてみませんか?


■ スキーとスノーボードの違い

スキーという種目は、体を正面に構え、進行方向に進む事になります。
視界は前方左右方向で約120°と言われています。
左右にターンする際にもこの視界は常に保たれています。
これは普段の私たちの生活視野とほぼ同様となります。
滑走スピードが速くなれば視界が狭まる事は言うまでもありません。

それに対してスノーボードという種目は、体を横に構え、頭を進行方向に向けて進む事になります。
体を初めからひねった状態で滑走する訳ですから、背中側の視界は異常に狭くなってしまっています。
背中側は約30°、体の正面側は約60°程度の視界になります。
左右にターンする際、フロントサイドかバックサイドのどちらかは視野の狭いターンになる宿命があります。
これはスノーボードという種目の性質上仕方がない事になります。

もう一つ大きく違う点は、ターンのリズムの違いです。
スキーの場合、スノーボードよりも簡単に細かいリズムでターンする事が出来ます。
それに、等間隔でのリズムを保つのも得意としています。
スノーボードの場合ですと、スキーよりもはるかにゆったりとしたリズムのターンになります。
それも、不均一なリズムのターンになりがちです。

大きな特徴をまとめると

スキー:小回りしやすい ターンのリズムが安定 前方視野が広い
スノーボード:ゆったりとした動き ターンのリズムが不安定になりがち 背面へのターン時の視野が狭い

という事になります。

一番相性が悪いのが「ターンのリズム」です。
自分のリズムと相手のリズムが違う為、避ける動作を取るのにお互いが苦労する点です。
これらの特徴をお互いに理解しあえば、衝突などの事故を事前に対処する事が出来うるのではないでしょうか?

お互いの存在を認め、思いやりある行動を取ってみませんか?



■ 悪役スノーボーダー

現在ゲレンデの過半数を占める人口がスノーボーダーです。
一時期の過熱的ブームは過ぎたといえど、まだまだ多いのが現状です。
人口が多いと言うことは、善人スノーボーダーも多いのですが、悪人スノーボーダーもまた多いという事になります。
人間とは不思議なモノで、良いことをされたのはすぐに忘れ、イヤな事をされたらいつまでも覚えている性質があります。
今まで「9」の良い事をされていた人でも、たった「1」のイヤな事をされてしまうと「10」すべてがイヤな事の様な印象に変わってしまいます。

長い期間を掛けて、各メディアでゲレンデマナーの浸透を図って来て、現在ようやくその努力が実りつつあります。
が、ホンのごく一部、ホンの一握りの心ないスノーボーダーの行いのせいで、世の中すべてのスノーボーダーが悪役になってしまっています。
これには私も本当に残念でなりません。

当サイトでは初心者講座内に「ゲレンデマナー」という項目をわざわざ加えております。
これは開設当初から存続させているコンテンツです。
このコンテンツでは主に「他人に迷惑が掛かる事は止めよう」と言う内容になっています。
本来ですと、この様なコンテンツは必要無いのではとも思える位の常識的マナーばかりです。
この最低限とも言えるマナーすら守れないスノーボーダーがまだまだ存在するのが悲しいです。

「コース上の真ん中で座り込んでヘラヘラしている」
「リフト&ゴンドラ等で平気で喫煙する」
「リフト降り場を占拠する様に座り込んでバインディングを装着している」
「リフト乗り場での小回りが利かないスキーヤーの順番待ちを平気で割り込む」

etc...

これでは悪役扱いも納得です。
同じスノーボーダーでも嫌悪感を抱いてしまいます。

ゲレンデだって同じ現実世界です。
街中での非常識は、ゲレンデでも非常識です。
いくら楽しいからってそこを忘れてしまってはイケマセン。

当サイトをご覧になって頂けた方々は、この様な悪人スノーボーダーではないでしょうから心配はしていません。
私たちはちょっとだけ勇気を出して、声を掛ける側に回りましょうよ。

進路妨害になるような位置に座り込んでいる人に
「ここに座っていると怪我しちゃうよ〜」
程度で構わないんです。

禁煙エリアでの喫煙者に
「煙いんで消して貰えませんか?」
程度でいいんです。

相手の良心を呼び起こす手助けをすればいいんです。
きっとばつが悪くなって、その後は自らその様な事をやらなくなりますから。
誰だって頭ごなしに注意されたらムカつきます。逆効果にもなり得ます。
ですから、ちょっとだけ口調を変えて注意してみて下さい。
注意するときも思いやりです。


■ 最後に

全般的にスノーボーダーのマナーの悪さを指摘して来ましたが、現実にはスキーヤーにもマナーが悪い方はたくさんいらっしゃいます。
他の種目をやられている方々の中にも同様にマナーが悪い方がたくさんいらっしゃいます。

スノーボーダーが悪い、スキーヤーが悪いと口論する前に
「自分の行いはどうなのか」
という、自分を見つめ直す事が一番重要だと私は思います。

自分ではマナーが良いと思っていても、実際には他人にたくさん迷惑を掛けているかもしれません。
まずは自分自身が迷惑を掛けない様に注意して行く事が大切です。
この考えを持つ方が増えれば増えるほどに悪役は消えていくのだと確信します。

スキーヤー、スノーボーダー、他の種目すべてが同じゲレンデで仲良く共存出来ると私は信じています。